天美人コラム ~旅日記~

 パワースポット、神様、日々の徒然、テーマは様々。天美人スタッフからのメッセージをお送りします。



  第2回   パワースポットに行く方へ

■ 初めに

 最近テレビや雑誌などで神社やお寺などが紹介されるようになり、世の中は空前のパワースポット巡りブームとなっております。またそうでなくても年も押し迫ってきており、「どこの神社に行こうかな?」とそろそろ考えている方も多いのではないでしょうか?
 ここで考えて頂きたいのが、自分が神様にお願い事をすることと神様の司るご利益があっているかどうかということです。というのも、神様にも専門分野があり、それに合わないお願い事は叶いにくいのです。わかりやすくいえば、肉屋さんにいって「魚をください」というようなものです。ここでは日本全国にある神社の中で特に多い8種類の神社の神様をまとめていきたいと思います。

① 稲荷神社 稲荷社
 全国に約2万社あるといわれるこの神社は、稲荷神(宇迦之御魂神・うかのみたまのかみ)」を祀る神社です。赤い鳥居と赤い旗が立っているのが特徴で、総本宮は京都の「伏見稲荷大社」です。「稲荷」とは「稲」を意味し、古来より穀物の神様として信仰されてきました。また「稲成」といって一つの稲からたくさんの実がなることから、商売繁盛の神様としても信仰されています。ご利益は五穀豊穣、商売繁盛、殖産興業、です。経営者の方、仕事で成功したい方には必見の神社です。

② 八幡神社 八幡社 八幡宮
 大分県の宇佐八幡宮を総本宮とする八幡神社(はちまんじんじゃ)は全国に約1万五千社あると言われており、特に武士、武将によって「武神」として信仰されてきた神様です。この神様は古事記などによれば第15代応神天皇(おうじんてんのう)といわれており、天皇時代には中国などから積極的に進んだ技術を取り入れ日本の文化の基礎を築かれました。ご利益は武運長久の他、教育、成功勝利、厄除け、殖産興業、子孫繁栄など多岐に及びます。来年受験を控えている。新しい企画で成功を収めたい。資格試験等があるというかたにはぜひ参拝して頂きたい神社です。

③ 神明社 神明神社 天祖神社、皇太神社
 神明社(しんめいしゃ)は伊勢神宮を総本宮とする神社です。この神社の御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)です。地域によっては皇太神社(こうたいじんじゃ)、天祖神社(てんそじんじゃ)という名前で祀られていますが、すべて御祭神は同じです。全国に約5000社あるといわれ、御祭神が太陽を司るということから、主に農地に多く立っているのが特徴です。ご利益は皇室の祖先であることから、国家安泰がありますが、そのほかにも開運、勝ち運、福徳等があります。また「あまてらすおおみかみ」と10回唱えると邪気が現れると言われています。

④ 白山社、白山神社
 この神社は石川県の白山の神様を祀る神社で、全国に約3000社あります。御祭神は伊弉諾神(いざなぎのかみ)伊弉冉神(いざなみのかみ)菊理媛神くくりひめかみ)です。古事記などによれば、伊弉諾神と伊弉冉神は、日本史上初めて結婚し、子どもを産んだ神様とされます。また菊理媛神(くくりひめのかみ)は伊弉諾神と伊弉冉神の仲を取り持った神様とされ、御利益は縁結び、夫婦円満。安産子授けなどがあります。ここでいう縁結びとは男女の縁もありますが、仕事等の縁もあります。

⑤ 八坂神社、素戔嗚社、祇園社、須賀神社
 これらの神社は素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る神社です。総本宮は京都の八坂神社であり、「祇園さん」として親しまれております。「古事記」によれば、この神様は天照大御神の弟にして、海を司る神様でしたが、あまりにも乱暴であったため、神様の世界を追放され、その後中つ国(日本)に降り、ヤマタノオロチ討伐などの、功を建て「出雲」の基礎を築いた神様です。古来より厄除け、病難除けの神様として信仰されており、今年厄年を迎える方などは参拝するとよいでしょう。

⑥ 恵比寿神社 蛭子神社
 恵比寿神社(えびすじんじゃ)、蛭子神社(ひるこじんじゃ)は、出雲大社の御祭神である大国主命(おおくにぬしのみこと)の御子神である、事代主命(ことしろぬしのみこと)を何か神とする神社です。この神様は古来より豊漁の神様、商売繁盛の神様として親しまれており、知恵を働かせ汗水を流して働くことで、この神様が福材を授けるといわれております。1年のはじめにあたり、1年間仕事を頑張るという決意をこめて、蛭子さんにお参りしておきましょう。

⑦ 住吉神社、住吉社
 この神社は大阪の住吉大社を総本宮とする神様であり、御祭神は底筒男命(そこつつおのみこと)中筒男命(なかつつおのみこと)表筒男命(なかつつおのみこと)の三柱の神様です。「古事記」によれば、この神様はその昔、神功皇后という人が、海外遠征からの帰りに、乗っていた船が難破しそうになったのを助けた神様であり、以来交通安全の神様として信仰されるようになりました。主に海に面した地域に多いこの神社のご利益は海上、陸上の交通安全、漁業、海運、貿易業の振興です。来年海外に出張予定の方、または長期海外旅行をお考えの方はぜひ参拝しておくとよいでしょう。

⑧ 日枝神社、日吉社、山王神社
 この神社は滋賀県の日吉大社(ひよしたいしゃ)を総本宮とする神社で、御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)です。この神様は「山王さん」と呼ばれ霊山を守護するかみさまとして信仰されてきました。また比叡山の地主神でもあり、天台宗の守護神となっております。ご利益は厄除け他、家系繁栄、諸産業繁栄などがあります。

(おわりに)
 どうでしたか?お住まいの地域にこのような名前の神社はあったでしょうか?雑誌などでは伊勢神宮や伏見稲荷大社など、大きい神社が特集されておりますが、わざわざそこまで行かなくとも、このような神社に参拝することで、大きな神社に参拝したのと同じご利益があるといわれます。ぜひ年始は忙しいという方は、お住まいの地域でこのような神社を探してみると良いかと思います。


~ From【 スタッフ 山ちゃん 】 2019年10月8日 ~